【特集1】人間の生体とヒューマンエラー 夏場は暑さで集中力低下に注意!/小野 仁
2011.07.01
【安全スタッフ 特集】
ヒューマンエラーの内的要因として、人間の生体が関わっている部分が少なくないことも事実。人間本来が持っている部分と職場における環境が人体に作用する部分について、小野労働安全研究所の小野仁所長が解説する。もともと人間の脳も体も、長時間の連続運転に向いていない。これから、暑さによる集中力低下が心配になる季節。適度に休息をはさみ、集中力を回復させるときは、指差し呼称が効果的と小野所長はいう。
(1)意識レベル
「意識レベル(表1)」は故橋本邦衛先生の有名な意識レベルの段階を現した表です。
一番集中している状態「フェーズⅢ」で作業をしていれば事故を発生させる確率は低くなります。しかし、人間の集中できる時間は、人によって異なりますが、頑張っても30分程度と短時間です。通常の時間帯は、…
執筆:小野労働安全研究所 所長 小野 仁
(労働安全コンサルタント・RSTトレーナー)
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平成23年7月1日第2141号 掲載