【特集】動体視力鍛え交通労災減へ 「見ていない」を気づかせる 視覚認知教育協会の藤川代表理事がアドバイス

2012.04.01 【安全スタッフ 特集】
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 トラックやタクシーの日常走行管理やドライバーへの安全教育、交通KYTなど交通労働災害防止に向けあらゆる対策を実施する一方で、なかなか事故が減らない――。そんな事業場にぜひ試してもらいたいのが動体視力トレーニングだ。疲労や加齢による動体視力の低下を一定程度回復するだけでなく、「自分が思っているほど実際には見えていない」ことを認識させ、スピードを抑制し安全運転を意識させる効果があるという。そのメカニズムを一般社団法人視覚認知教育協会の藤川陽一代表理事に聞いた。

80%以上が視覚に依存

 動体視力のトレーニングというと、ボクサーやプロ野球選手など特別な職業の人たちのものと思いがちだが、実はそうではない。家庭や仕事で使う自動車運転に、この動体視力が大きく関わっているのだ。

 労働災害のうち毎年最も件数の多い「交通事故(道路上)」防止のヒントを探るため、動体視力の専門家の同協会の藤川代表理事からアドバイスをもらった。

×      ×      ×

 ――運転には視覚が大切なのは誰しも認識しているところですが、どれくらいの情報量を目から得ているのでしょうか。

 藤川:運転に必要な情報収集の約80%以上は視覚に依存しているといわれます。つまり、運転中の状況確認の大半は見ることに依存していることになるわけです。交通事故の原因の大半が安全不確認、脇見運転、動静不注視で占められていることからも、ドライバーへの安全運転の指導現場では「目視による確認の徹底」を最重要視するところも少なくないでしょう。

 ――目視により確認の徹底は自動車教習所でも行っていますね。

 藤川:ところが、この目視による確認の徹底がままならないケースがあります。その原因のひとつに疲労や高齢などによる視覚機能の低下があるわけです。これは動体視力トレーニングで一定程度回復することができます。

突然飛び出してきたはウソ

 ――動体視力について、説明をお願いします。

 藤川:動体視力とは、…

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平成24年4月1日第2159号 掲載
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