【トピックス】はじめよう!危険体感教育―ワイヤロープ挟まれを擬似体験 運搬作業の“死角”理解する実験も― 厚労省テキストから導入ポイント紹介
2012.04.15
【安全スタッフ ズームアップ・スポット・トピックス】
危険感受性の向上に効果があると、普及が進みつつある危険体感教育。「自分の現場でも取り入れたい」と考えている事業場も少なくないはずだが、一方で「詳しい人がいない」「どうやって導入すればいいか分からない」といった悩みもあるという。こうした声に対応するため、厚生労働省では「危険体感教育テキスト」を作成している。危険体感教育の導入を計画する事業場へノウハウを示したもので「講師用」「受講者用」がある。今回のトピックスでは、講師用に作成したテキストから、代表的教育メニューの「ワイヤロープの挟まれ」「荷の運搬時の死角」「安全帯ぶらさがり」について、導入に向けた準備や説明のポイントなどを紹介する。
もし指を挟んでいたら…
代表的な危険体感教育のひとつに、玉掛け作業時のワイヤ挟まれ体感がある。指に見立てた竹の棒をワイヤに挟ませて、災害を擬似体験するものだ。この教育では、ペンダント操作のクレーンと吊荷、玉掛け用ワイヤロープ2本、竹(人数×2本)、まくら木、玉掛け用皮手袋、手鉤の準備と、講師、講師補佐、クレーン運転・玉掛け作業者(有資格者)、玉掛け補助・監視者の4人が必要になる。…
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平成24年4月15日第2160号 掲載