電動ファンマスクを被災地現場へ貸出し 厚労省
2011.08.15
【安全スタッフ ニュース】
厚生労働省は、震災により大きな被害を受けた岩手、宮城、福島の3県で建築物解体などに当たる労働者のアスベストばく露を防ぐため、電動ファン付き呼吸用保護具600個の無償貸出しを始める。
厚労省と契約したメーカーが労働局・労働基準監督署を通じ、石綿作業を行う事業者へ電動ファン付き呼吸用保護具を貸与。使用後のマスクは事業者が直接メーカーに返却し、メーカーが整備したうえで再度貸出しを行う流れになる。
石綿作業とは、重機を使って石綿含有の建築物を壊したり、半壊した建物から石綿を除去する作業などを想定しているという。
マスクは顔全体を覆うタイプで呼吸追随型のもの。現在、具体的な貸出しの要件などについて検討をしているところで、8月下旬ごろにも事業場へ向けた貸出しを開始する予定だ。
平成23年8月15日第2144号 掲載