【トピックス】リアルなKYTで安全先取り力向上 マネキン使い作業を再現 体感施設に危険予知コーナー設置/新東工業
2012.07.01
【安全スタッフ ズームアップ・スポット・トピックス】
鋳造関係設備の国内トップメーカーである新東工業株式会社(本社:名古屋市中村区、永井淳社長)は、豊川事業所に従業員の危険発見能力を向上させるための訓練教育を始めた。同社ではかねてから安全体感教育を導入していたが、それだけでは実際の作業に潜む危険を見つけるためには不十分と考え、新たに危険予知訓練コーナーを設置。実際に使用する機械にマネキンを配置して、ボール盤や台車運搬、ガス切断など作業状況をリアルに再現し、危険の発見、対策樹立などを行うというものだ。受講者の想像力をかきたてる臨場感がある内容となっている。
危険予知能力を鍛える
「安全は全てに優先する」そうした理念のもと、新東工業では2008年、危険感受性の向上やベテランから若手への技能継承などを目的とした「技能安全研修センター」を開設し、安全体感研修を実施してきた。現在までに1600人以上が受講し、社内外から好評を得ている。
ただ、「体感教育では災害の怖さを教えることはできるが、安全を先取るという面ではまだ不十分。危険を予知する能力を鍛えて、安全を先取りできるようにしたいと考えた同社は今年4月、センター内に危険予知訓練(KYT)のためのコーナーを設置し、製造現場で働く従業員を対象としたトレーニングを新たに開始した。…
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平成24年7月1日第2165号 掲載