エチルベンゼンの有機則追加検討へ 厚労省
2011.09.01
【安全スタッフ ニュース】
厚生労働省の「化学物質のリスク評価検討会」は、事業場でのばく露実態調査結果を踏まえ、「エチルベンゼン」「インジウム及びその化合物」「コバルト及びその化合物」の3物質について、関係規則による健康障害防止措置の導入を検討すべきとする報告書をまとめた。
検討会では、多くの作業で高いリスクがあるとして、今後行政として対応するべき物質を選定。塗料などの溶剤として使用されている「エチルベンゼン」は、塗装作業に従事する労働者が多く、事業場の実態調査で高いばく露が確認されたこと、人間に対して発がん性が疑われることなどを理由として挙げた。
また、「インジウム及びその化合物」「コバルト及びその化合物」についても、作業場所で高濃度のばく露が見つかったことなどから対応を強化する。
厚労省では今年10月ごろから事業場で実施する健康障害防止措置の検討を開始し、特定化学物質障害予防規則、有機溶剤中毒予防規則など関連規則の改正を行うとしている。
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平成23年9月1日第2145号 掲載