非打算的姿勢が大切 営業職員フォーラムを開催 生保労連
2021.07.28
【Web限定ニュース】
生命保険会社の労働組合で構成する生保労連(松岡衛中央執行委員長)は、今後の営業職員の役割やあるべき姿を労使双方で共有することなどを目的として、「営業職員フォーラム」を開催した。
田中隆兵庫県立大学国際商経学部教授が講演し、顧客からの信頼獲得には営業職員の誠実で非打算的な姿勢が大切とした。たとえば、10日に1度と定期的に顧客を訪問し、毎回面白く読めるよう工夫した手作りのチラシをそっと置いて帰り続けた姿勢が評価され、契約に結び付いた事例などを示している。
続いてパネルディスカッションも開催(写真)。登壇した住友生命保険相互会社仙台支社石巻桃花支部の佐藤美恵子支部長は、営業職員を通じた採用活動について、紹介者となる職員自身が成果を上げ自信が持てていないと仕事をPRできないとした。同社では、紹介時には事前に仕事内容やキャリアの見通し、社風などを説明し、現職と比べた適性をみてから転職を促しており、実際に東北の地銀から3人が転職したという。また、顧客に寄り添い、かつ女性が活躍するためには、地域密着型の組織をつくることが必要で、具体的には転勤を伴わない定地型の支部長を増やすことが大切とした。