釘打ち機の労災撲滅へ ビス留めロボットを公開 大東建託

2019.03.22 【Web限定ニュース】
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 大東建託㈱は3月19日、人手不足への対応と労働災害対策として開発を進めているビス留めロボットの現場試行を報道陣に公開した。「D-AVIS(デービス)」と名付けたロボットは、賃貸用住宅など小規模な建築現場で、釘打ち機によるビス留め作業を行う。同社オリジナルの現場管理システム「名監督システム」で制御し、設定されたプログラムに沿って自動でビスを打ち込んでいく。

 安全面では、ビスの誤射による労働災害減少が期待できるという。人と協働するロボットの要件を満たすため、周辺に安全囲いなども必要としない。また、D-AVISは分解して持ち運ぶことができ、現場で簡単に設置できるのも利点だ。今後はより軽量化を目指すとともに、2020年12月の本格導入を目指し現場での実証試験を重ねていくとしている。

深刻な人手不足が背景に

 ロボットの導入を進める背景には、安全確保の問題だけでなく高齢化による深刻な人手不足の問題もある。同社の施工現場で働く造作大工の数は、2015年の8453人から2019年には6978人に減少。また、低層住宅工事業全体の労働災害をみると、大工の被災が全職種の半数を占め、なかでも「釘打ち機(ビス留め)」の誤発や跳ね返りによるケガが目立つという。作業負荷が高く単調で危険な作業をロボットに肩代わりさせることで、安全性向上と作業負荷低減を実現し、空いた職人の手を他の専門性の高い作業へと振り分けることができる。

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