「ながら運転」の事故が増加 死亡する危険性は2倍 警察庁
2019.03.07
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自動車運転中にスマートフォンやカーナビを使用する、いわゆる「ながら運転」に関連した交通事故が増加傾向にある。警察庁が公表した交通死亡事故の特徴によると、昨年、運転中の携帯電話、カーナビなどの使用が原因で発生したとみられる事故は2790件。うち、カーナビの注視中が1698件、携帯電話の画面目的での使用が966件、携帯電話の通話目的での使用が144件だった。ここ10年の件数を比較すると、「通話」は4割ほど減少したが、「画面の使用」による事故は2.5倍へと大きく増加している。携帯電話使用などの死亡事故率は使用なしに比べて2.1倍に跳ね上がることも分かっている。
警察庁では、分析を踏まえた今後の対策として、運転中の携帯電話使用の罰則強化などを挙げる。建設業労働災害防止協会など関係団体にも分析結果を送付し、交通安全活動などでの活用を求めている。