【特集1】草の根活動でRADを考案 独自に災害事例学習システム/三島光産(株)千葉事業部
2011.11.01
【安全スタッフ 特集】
安全活動は決して派手ではなく、むしろ地道な活動の繰り返しといっていい。そんな地道な活動でもちょっとしたヒントが隠れていることがある。それに気づき自社風にアレンジしたのが三島光産㈱千葉事業部だ。「思い出そう、憶えよう(リメンバー)」「実施しよう横展開を(アクション)」「毎日(ダイアリー)」の頭文字を取ったRAD活動は、同社が進める「草の根安全衛生活動」のなかから考案された活動で、毎日行う災害事例学習活動システムとなっている。同社にその詳細を聞いた。(編集部)
苦しみを紙切れ一枚で!?
三島光産化工事業本部千葉事業部(千葉・市原市)は旭硝子千葉工場内を中心に事業場があり、化学品製造の請負作業と設備メンテナンスを行っており、従業員は協力会社を含めておよそ600人を数える。この大所帯の作業員一人ひとりの生命を守るためにバックボーンとなっているのが、「草の根の安全衛生活動」だ。
平成19年当時、3つの課題があった。ひとつ目は、同じ職場で15年前と全く同じ災害が発生したものの、誰もそのことを知らなかったという事実、二つ目は災害のない職場が増えてきている反面、安全に対する鋭敏さ(感受性)の不足、三つ目がヒューマンエラーを原因とする災害が目立ってきたことをあげた。
草の根活動を進めるなかでRADが生まれた背景には、…
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平成23年11月1日第2149号 掲載