原発作業特例の被曝上限引下げ 厚労省
2011.11.15
【安全スタッフ ニュース】
厚生労働省は、東京電力福島第一原発で緊急作業を行うに当たり、特例で放射線被ばく上限を250mSv(ミリシーベルト)まで引き上げていたものを従来までの100mSvに戻す。労働者の被ばく線量が下がっていることなどを踏まえ判断したもので、改正日以降に新たに緊急作業に従事する労働者が対象となる。
現在緊急作業に従事している労働者については、東京電力やプラントメーカーの職長クラスが含まれており、ただちに作業から外すことは安全確保の観点から適切ではないとして、上限250mSvを引き続き適用することとした。
厚労省では今後パブリックコメントを実施し、電離放射線障害防止規則の特例省令の改正作業に入るとしている。
平成23年11月15日第2150号 掲載