【ズームアップ】「災害再現実験教育」が好評 造船現場の危険をリアルに/日本造船協力事業者団体連合会
2012.10.15
【安全スタッフ ズームアップ・スポット・トピックス】
(社)日本造船協力事業者団体連合会(略称=日造協)が実施している「災害再現実験教育」が好評だ。造船現場で行われる作業の危険を再現しているため、よりリアリティーがある。教育メニューは、船倉内作業を想定した「狭い空間での溶接時、ジンクスプレー使用による危険実験」や「薄鋼板穴あけ時、振り回される実験」など、どれも現場で身近に感じるものばかり。同教育は今年から実施しており、3年間行う計画。3年で受講者3600人以上をめざす。
造船協力事業者団体で構成する日造協では、住金マネジメント㈱の安全体感教育を会員企業などに行ってきた。座学とは違い肌で感じる安全体感教育は非常に効果的で汎用性もあるものの、必ずしも現場の作業にマッチしていなかった。そこで、同協会の安全衛生アドバイザーのもと住金マネジメントの協力で造船現場に特化した教育メニューにすることとした。こうして開発されたのが「災害再現実験教育」。実験に使う器材も専用のものを新たに作成する本格さだ。「過去30年を振り返って、繰り返し発生している災害をピックアップした。いつまで経っても減らない災害の型に的を絞った」と業務部の小島信樹部長代理はいう。…
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平成24年10月15日第2172号 掲載