【トピックス】第71回全国産業安全衛生大会in富山 活動定着へ工夫凝らす 水平展開しやすい好事例を紹介
2012.12.01
【安全スタッフ ズームアップ・スポット・トピックス】
中央労働災害防止協会(米倉弘昌会長)主催の第71回全国産業安全衛生大会が10月24~26日に、富山市内で開催された。大会2日目からは安全教育、ゼロ災活動などをテーマに9つの分科会で140を超える研究発表が行われた。今号トピックスでは、大鉄工業が行う大鉄KYT、JR東日本新潟電力技術センターの「他山の石」事故検討用紙、東レ滋賀事業所が取組んでいるガムテープゼロ運動など、創意工夫を凝らした発表の一部を紹介する。
自分で考え、自分で行動 対話形式で危険を特定 大鉄工業がKYT実演
ゼロ災運動分科会では、大鉄工業㈱北陸支店富山出張所の目黒裕副所長が鉄道の軌道工事現場での「大鉄KYT」を発表した。活動は、「なぜ現場で指差し呼称が実施されないのか?」という悩みを抱えていたことから始まる。保線作業では、各自が別々の役割を持っていることから、全員が同じ指差し呼称を実施することが難しく、職長の指導不足や「指差しが恥ずかしい」といった作業員が少なくなく、現場で指差し呼称を実施する雰囲気が薄らいでいたそうだ。
こうした問題を解消したのが、同社が考案した「大鉄KYT」活動。その方針は、「全作業員が自ら担当する作業のなかで、最も危険(大きさ・頻度)と考えられる行動を予測し、予測した危険行動を回避・低減するための行動を自らで定める」というもの。
活動の狙いは、…
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平成24年12月1日第2175号 掲載