グラインダー事故で建設会社代表を送検 小田原労基署
2021.09.30
【安全スタッフ ニュース】
神奈川・小田原労働基準監督署(山田能啓署長)は、ディスクグラインダーの歯に接触予防装置を設けていなかったとして、建設会社代表者を労働安全衛生法違反の疑いで横浜地検小田原支部に書類送検した。木造建築物改修工事現場で、労働者にディスクグラインダーの研削砥石を外させ、代わりに丸のこ歯を取り付けて木材を切断させていたところ、誤って自身の右大腿動脈を切断。失血により死亡する労働災害が発生した。
同労基署の山田署長は「チップソー(円形の歯)はホームセンターでも購入可能で、また径が合えばグラインダーにも簡単に脱着できる。利便性が良い一方で作業者に及ぼす危険性は非常に高い。この災害は頻繁に見受けられる災害であるほか、DIYなどでも発生した報告がある」と注意を促している。
2021年10月1日第2387号 掲載