【特集1】中小企業の健康経営事例 「健活倶楽部」で運動を習慣付け 行動に応じたポイント贈呈 レク通じモチベーション向上/アップコン
建設会社のアップコン(神奈川県川崎市)は、社内に「健活倶楽部」を設け、レクリエーションなどを通じた健康意識の醸成に取り組んでいる。毎月設けた健活タイムのほか、健康増進のための行動に健活ポイントを付与。体を動かす動機付けをし、自らの健康を考える意識を育てている。働きやすい職場環境づくりは社外から高い評価を受けるとともに、生産性や業務効率の向上にもつながっている。
社員の健康が経営に直結
社員の健康管理を経営の視点で捉え、積極的に関与していく「健康経営」に取り組む企業が増えている。労働生産性の向上につながるとともに、急な病気やケガに対するリスクマネジメントの意味でも、健康確保は経営の重要な要素のひとつに位置付けられている。
アップコン㈱は、地盤沈下などで傾いたコンクリート床を修正する「アップコン工法」や、ウレタンを使った新技術の研究・開発を手掛ける専門工事会社。20~30代の若手社員が多い同社だが、従業員の健康増進に着目し、運動の習慣化や行動変容の取組みを継続してきた。
2015年ころに社内で欠勤や遅刻が急に目立ち始めた時期があった。「施工は少数精鋭のチームで行うため、遅刻や急な病欠があると代わりの人員を配置しなければならず、仕事が回らなくなってしまう恐れがあった」と、松藤展和代表取締役社長は当時に感じていた課題を説明する。創業から10年、仕事に向かう姿勢を見つめ直すとともに、企業理念のひとつに掲げていた「健康第一」に改めて向き合い、翌年2月に「健康活動倶楽部(健活倶楽部)」と名付けた社内プロジェクトを立ち上げた。
月1回のレクリエーションを企画
健活倶楽部は、社内の各部署を横断するメンバー8人で構成。社員の健康サポートを目的に、社員が交流するレクリエーションを企画している。毎月第一月曜の午後3時から5時半までは「健活タイム」と定め、就業時間内で体力向上やメンタルケアなどの活動を行う。フットサルやボルダリング、ランニング、オフィスヨガ、脳トレなど、これまでさまざまな企画を考え、実行してきた(写真はフットサルの様子)。…
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