DX推進セミナー 分業化が若手早期育成にも 中部経産局
2021.11.01
【労働新聞 ニュース】
経済産業省・中部経済産業局は、ものづくり企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進をテーマとし、経営者層対象のセミナーをウェブ開催した。推進の好事例として、同業者と組んで効率的な金型づくりを進める㈱ウチダ製作所の森光賢代表取締役が、平成29年からの取組み内容を発表した(写真)。
森社長は金型メーカーの抱える課題として、受注量が安定せず稼働率を上げられない点を指摘。「付加価値が小さくなり給料を上げられない。技術者がIT業界等に奪われ続ける」との懸念があったとしたうえで、遠方の同業者とIoTデバイスでつながり、短納期化を実現した経緯を紹介した。設計の分業化で集中的に経験を積めるため、若手の早期育成にもつながったとしている。
令和3年11月1日第3327号5面 掲載