埼玉県をはじめとする同県内行政機関、経済団体、金融機関は、県内企業のDX（デジタルトランスフォーメーション）を支援するため、「埼玉県DX推進支援ネットワーク」を設立した。各構成団体の支援策の情報を発信する専用サイトを立ち上げるほか、企業から相談を受けた際には相談内容に合わせて最適な機関に案内するなど、同県一体での支援をめざす。

　専用サイトでは、セミナーや研修、補助金、専門家派遣などを一覧化し、検索機能を設置する。様ざまな業種の活用事例も紹介する。来年３月末に本格的な開設を予定している。

　同県内中小企業3000社に対しては、デジタル化についての実態調査を実施する。社内におけるデジタル人材の有無や活用を希望する分野などを調査し、支援ニーズを把握する。

　11月末にはネットワークを構成する約30団体が参加し、第１回の会議を開いた（写真）。支援の方向性を確認したほか、実際のDX支援策や、事例発表を行った。たとえば、埼玉県商工会議所連合会では、小規模事業者などを訪問し、専門家の派遣やデジタル化に必要な人材の育成などの支援を無料で提供している。