【特集2】自動車メーカーの火災予防活動を公開 発生要因と再発防止策示す/(一社)日本自動車工業会
2022.02.25
【安全スタッフ 特集】
(一社)日本自動車工業会は昨年11月、会員メーカーの火災発生事例や防火対策などをデータベースとして公開した。2020年から始めた自動車5団体連携活動の一環として事例を収集し、火災原因の調査過程や再発防止策として行っている横展開ルール、ハード・ソフト面からの改善例などを写真付きで紹介している。部門横断のクロスチェックなど点検体制も参考になる。
自動車5団体が相互連携
日本自動車工業会(以下、自工会)、日本自動車部品工業会、日本自動車車体工業会、日本自動車機械器具工業会、日本自動車販売協会連合会の自動車5団体は、2020年4月から相互連携による活動を強化。生産性の向上や人材育成支援など業界の課題解決に向けたテーマを設定して、会員向けに情報発信をしている。
昨年は、産業現場での火災事故が増えているという会員の声をきっかけに、火災予防活動の収集に取り組んだ。今回は自工会の会員である自動車メーカー14社から自社や取引先企業の対策事例を集め、「点検・啓蒙活動」「発生要因」「プロセス評価」「外部知見活用」「未然防止」「初期消火」「ルール/仕組み」「点検/分析評価」のカテゴリに分類してHPに掲載した。
資料1はF社の事例(※アルファベットはデータベース掲載上の表記)で、完成エンジン領収運転台の稼働時に、排気ダクトからの煙と炎を作業者が発見。消火器による初期消火後に、…
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2022年3月1日第2397号 掲載