【特集2】素材軽量化し腰の負担軽減 保護メガネに曇り止め 厚労省が「見える化」で優良80例選ぶ
2022.05.10
【安全スタッフ 特集】
鉄製のピット上蓋をアルミ製に変更して軽量化し、注意書きをすることで腰痛を防ぐための「見える化」を実現――厚生労働省は、令和3年度「『見える』安全活動コンクール」で特に優良と認めた80事例を選出した。応募数はここ数年最多だったという。保護メガネ着用が必要な現場で、マスクによる曇りで転倒災害を発生しないよう「曇り止め」を設置した事例や、腰に負担がかかる鉄製のピット上蓋の素材をアルミ製に変更して半分以下の重さにし、注意表示を加えることで移動時の腰痛懸念を解消した例があった。
曇り止めで転倒防ぐ
「『見える』安全活動コンクール」は、今年度で11回目を迎える。今回の応募数は742件で、厚労省は、ここ数年で最多だったとしている。特に企業などの創意工夫が認められた80事例のうちの一部を紹介したい。
「メガネ曇り止め設置」(写真1)を考案したのは、ダイハツ工業㈱本社(池田)工場第1地区。保護メガネの着用が必要になる部屋に入室した際、コロナ対策のマスクでメガネが曇り視界不良のため転倒災害が起こる危険があるとして、…
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2022年5月15日第2402号 掲載