【特集1】じっくり確認しリスク発見 巡回時に「5分間立ち止まり活動」 墜落防止へ設備対策徹底図る/戸田建設首都圏土木支店 城北中央公園調節池(一期)工事その2
城北中央公園調節池(一期)工事その2(施工:戸田建設首都圏土木支店)では、安心な作業環境を目標に労働災害につながるリスクを洗い出して設備面の安全対策を徹底している。巡視時は「5分間立ち止まり活動」で作業を仔細に確認するとともに、開口部への早期の対処やコンクリートミキサー車からの墜落防止、フォークリフトと人の接触防止など、設備面から労働災害防止に力を入れている。全社的な取組みとして、ヒヤリハット報告を収集して安全対策に活用するアプリ「ヒヤリポ」の試行についても話を伺った。
継続した改善で安全確保
工事は東京・板橋区と練馬区にまたがる都立城北中央公園の地下に、約25万㎥の水を溜める調節池を建造するプロジェクトの一部。近年増加している洪水などの豪雨災害から都市を守るための治水対策として非常に重要な工事だ。ニューマチックケーソン(潜函)工法により、地上で打設した巨大な鉄筋コンクリートの函を地中へと沈めていく。2函を同時に沈下させる工事では国内最大級でもある。
戸田建設首都圏土木支店の松田陽一作業所長は、安全スローガンに「常に問題意識を持って、継続的改善を心掛け安全で安心できる作業環境を愚直に追求する」と掲げる。全社的な方針であるフロントローディングの考えに基づき、工事計画時にリスクアセスメントを実施して安全な作業環境の整備に力を注ぐ。
工事が進捗するなかで発生する開口部への墜落防止措置を徹底し、重機との接触や工事車両に関連した事故の防止、高気圧作業の健康管理など、さまざまな場面で起こり得るリスクに気をつけながら工事を進めている。
作業に不安全が隠れていないか
日常的な安全活動のひとつに、現場巡視時の…
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