【特集2】セルフケア対策にマインドフルネス メンタル不調の一次予防へ 導入を見据え研究協力/ニチレイ
ニチレイでは、メンタルヘルス総合対策における取組みの一環として、マインドフルネス体験会の実施や大学のマインドフルネスプログラムへの研究協力に参画しながら、セルフケア対策における活用方法を模索している。従業員の健康を管理するだけでなく、積極的に増進することで、一人ひとりの働きがいを高めることを目指す。健康推進体制においては、保健師の数を増やし、コロナ禍でのオンライン化を進めることで、地域間に生じていた支援の格差を解消しようとしている。
健康推進センターを設ける
加工食品事業、水産事業、畜産事業、低温物流事業などを手掛ける㈱ニチレイ(東京都中央区、連結従業員数:1万5383人)は、2015年7月に従業員の健康の保持・増進を担う専門部署として、人事総務部(当時)内に健康推進グループを設置した。併せて、ニチレイグループ健康管理基準の制定、最高健康推進責任者、健康推進責任者、健康推進担当者などの任命を行った。翌2016年4月に「ニチレイグループ健康宣言」を制定した。
2018年4月にはグループ全体の健康経営推進を強化し、全社方針の周知徹底や、施策を迅速に実行するため、健康推進グループを「ニチレイ健康推進センター」に改組。現在、嘱託の産業医4人、保健師4人の専門職を含む体制で、健診後のフォローや健康相談などを実施している。
定期健康診断では健康保険組合と連携して各種がん検診を実施、産業保健スタッフ主導によるポピュレーションアプローチや事後措置の徹底も行っている。そのほか、ニチレイフーズの冷凍健康管理食「気くばり御膳®」を活用した従業員向けの体験型健康支援プログラム「ニチレイ健康塾」などのさまざまな健康増進施策を展開している。小規模事業所や海外勤務者については、ICT活用による遠隔面談を実施し、従業員のフォローをしている。
「今この瞬間の体験」に注目
コロナ禍以降は、オンライン化による支援体制の充実とともに、コロナ禍特有の課題に対する解決策の模索に乗り出し…
この記事の全文は、安全スタッフの定期購読者様のみご覧いただけます。
▶定期購読のご案内はこちら