多能工化推進で若手が新酒開発 楯の川酒造
2022.06.27
【労働新聞 ニュース】
楯の川酒造㈱(山形県酒田市、佐藤淳平代表取締役)は今春、入社5年未満の社員が就業時間中に酒造りの全工程を体験できる「チャレンジ制度」を導入、このほど新たな日本酒を開発し、販売に漕ぎ付けた。名乗りを上げた若手社員が企画段階から酒造りに挑む制度で、社内における人材配置の流動性向上などを狙っている。
同社では「杜氏」を置かず、酒造りを行う「蔵人」を正社員として雇用している。社員はそれぞれ「洗米」、温度管理などに取り組む「分析」などの各工程を担当しており、定期的なジョブローテーションを通じて人材育成を行っている。
チャレンジ制度では、立候補した製造部の4人が新商品づくりに挑戦し、普段は担当しない企画やラベルデザイン、販売計画立案などの業務まで経験(写真)。自由な発想を活かしてもらうことで、モチベーションアップ効果も意図している。
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令和4年6月27日第3358号5面 掲載