【特集2】ICT活用し法面工事の事故防ぐ 最新機器導入図り作業負荷軽減へ 全国砂防関係工事安全施工管理技術研究発表会 国交省
2022.08.10
【安全スタッフ 特集】
国土交通省は、今年度の全国砂防関係工事安全施工管理技術研究発表会をオンラインで開催し、優秀論文8事例を表彰した。大きな危険が伴う斜面復旧工事で、ドローンを活用して人の立ち入りをなくした事例や、ウエブカメラによる遠隔での安全監視など、ICTを使って安全確保を図る取組みが目立っている。最新機器を導入して、重量物運搬作業などで作業員の負担を軽減する工夫なども見られた。
復旧工事の優れた対策を表彰
平成8年に新潟・長野県境にある蒲原沢で発生した土石流災害では、工事中の作業員14人が命を落とした。研究発表会は、痛ましい事故を二度と繰り返さないよう、砂防工事の安全対策について行政・民間企業が取り組んできた成果を共有する目的で、6月の土砂災害防止月間中に毎年開催しているもの。全国の地方整備局などから選出した8つの安全施工管理事例を優秀論文として表彰し、施工担当者が現場のさまざまな創意工夫を発表している。今年度は新型コロナウイルス感染症感染拡大防止対策としてオンデマンド配信を併用したハイブリッドで開催した。…
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2022年8月15日第2408号 掲載