【賃金調査】厚労省 令和4年民間主要企業賃上げ/平均妥結額6898円に コロナ前108円上回る

2022.08.25 【労働新聞 賃金調査】
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賃上げ率2.2%、建設など牽引

 厚生労働省の「令和4年 民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況」によると、今年の平均妥結額は6898円となり、前年結果と比べて1044円(17.8%)増加した。交渉前の平均賃金31.4万円に対する賃上げ率は、0.34ポイント高い2.20%だった。産業別では鉄鋼や精密機器、金融・保険などで2%台後半から3%超となっており、全体を牽引している。妥結額3000~9000円台と幅広く分散している。コロナ禍前である令和元(平成31)年との比較では、額で108円、率で0.02ポイント上回っている。

妥結額、賃上げ率

 厚労省による同集計は、資本金10億円以上、従業員1000人以上で、かつ労働組合のある企業を対象としている。令和4年調査では、358社分の妥結額(定期昇給込みの賃上げ額)および337社分の要求額について集計を行っている。

 平均妥結額は、組合員1人当たりの加重平均で6898円となり、前年の5854円を1044円上回った(表1)。要求額は8544円で、782円増加している。…

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令和4年8月29日第3366号8,9面 掲載
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