【トピックス】山岳トンネル工事 作業台車を自動でレール移動 重機との接触災害防止図る/戸田建設 岐阜工業
2022.09.12
【安全スタッフ ズームアップ・スポット・トピックス】
戸田建設㈱(本社=東京都中央区)と岐阜工業㈱(岐阜県瑞穂市)は、山岳トンネル工事で行われていた作業台車とセントルのレール移動作業を自動化する「急曲線対応型自動レール移動システム(Rail Walker System)」を開発した。従来のレール移動作業は、バックホウやクレーン付きトラックなどを使用して行われ、作業員との複合作業になることから重機との接触災害などの危険があった。また、レールを接続させる作業は作業員が行うため、部材に手指を挟まれる災害も少なくなかったという。同システムは、作業員が一人で操作することが可能になり、安全性だけでなく、省力化や生産性向上にもつながっている。
手指を挟まれる危険も
山岳トンネルの施工では、アーチ鉄筋組立や防水シート展張用の作業台車とセントルと呼ばれる覆工コンクリート打設のための鋼製移動型枠をトンネル延長に合わせて、順次前方に移動させる必要がある。1回の移動に必要なレール全長は30~40mで、作業台車とセントルの移動が終わったら、後方のレールを前方に持っていき接続する。
レールは1本5mで250kgと長くて重い。長尺物のレールを移動、設置する作業は…
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2022年9月15日第2410号 掲載