【特集2】バック事故が50%未満に 車線逸脱9分の1以下へ 運輸デジタルビジネス協がフォーラム
「バック事故が例年の50%未満に」「車線逸脱警報が9分の1以下に」――。(一社)運輸デジタルビジネス協議会(略称:TDBC)は、事業会社とサポート企業の協働による課題解決の成果を公表する「TDBC Forum 2022」を開催した。事故の撲滅と実現のための乗務員教育のワーキンググループ(WG)では、悪いバックの運転状況を撮影し、その映像を社内共有するなどした取組みを紹介。良いバックの確率が計測開始時の3倍に上がり、バック事故数が例年の50%未満になったという。事例セッションでは、デジタコの警報通知機能やドラレコの映像を使った教育指導により車線逸脱警報の数を最大9分の1以下にまで抑えることに成功している。
死角事故防止へ取り組みへ
同協議会は、安全や教育など共通の課題を持つトラック、タクシー、バスなどの事業者が、さまざまなソリューション、技術を提供できる企業と協力・連携して課題解決に当たることを目的に設立。運輸事業者の90%以上を占める中小零細企業、個人事業主をサポートできる体制づくりを後押ししている。
TDBC Forumは、これらの課題解決の成果発表会との位置付けで、7つのワーキンググループがそれぞれ報告を行うもの。今年で6回目の開催で、コロナ禍以降、3度目のウェブ開催となる。コロナ禍で物流をめぐる状況が大きく変化し、デジタル化が加速した運輸業界。乗務員教育におけるデータや動画の活用が進み、事故ゼロに向けた成果につながっている。
事故の撲滅と実現のための乗務員教育のワーキンググループ(WG01)は、交通事故の撲滅を目的とした各種施策、エコドライブ意識の定着と働き方改革に関する研究を実施。メンバーは事業者会員16社、サポート会員10社で構成している。今回は死角事故の防止に取り組んだ(画像1)。…
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