【特集2】人材不足見据えICT活用拡大へ 第59回全国建設業労働災害防止大会 in 金沢/転倒リスクカードを配布―安衛教育部会 新ヒヤリで交通事故減―メンタルへルス部会
2022.11.10
【安全スタッフ 特集】
建設業労働災害防止協会は10月6、7日、第59回全国建設業労働災害防止大会を金沢で開催した。昨年新設のICT部会を加えた7つの専門部会では、身体機能を評価した転倒リスクカードを配布し、体力自覚や適正配置につなげた事例、新ヒヤリハットの導入で交通事故のリスクが減少し、改善策の水平展開で他職種や他現場に好結果を与えた事例が報告された。将来のさらなる高齢化や、人材不足を見据え、安全管理のICT活用の拡大、リスク減少・解消となる作業方法の合理化などを進めた取組みが目立った。
掘削重機に昇降階段 作業制限しインフラ事故防ぐ/土木部会
土木部会で見える化、行動災害などを意識した取組みを解説したのは、清水建設㈱関西支店土木第二部の荒木涼史工事長。テーマは「都市土木工事における安全衛生管理活動」。
清水・奥村・佐藤JVによる駒栄工区開削トンネル工事で、市街地における工事のため、道路埋設配管配線の損傷を含めた近隣住民への配慮を最優先とし、併せて増加傾向にある行動災害撲滅を念頭においた安全管理を計画、実践したという。
主なインフラ損傷事故発生要因である重機作業を制限し、…
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2022年11月15日第2414号 掲載