建設業労働災害防止協会神奈川支部湘南分会は12月9日、「年末・年始 無災害運動と高年齢労働者の健康・安全管理研修会」を陸上貨物労働災害防止協会湘南分会、神奈川産業保健総合支援センターと合同で開催した。

　神奈川産保センターの赤前幸隆副所長が糖尿病や高血圧など生活習慣病が背景にあるとみられる健康起因事故について説明。最近発生したトラック事故ではブレーキ痕のない事案が目立っているとして、服用している薬の副作用を把握しておくことや、有所見項目を放置せず二次検診を必ず受診をすることなどを強調した。東京労災病院の平澤芳恵管理栄養士は、タクシードライバーを対象とした健康調査の結果とともに、コレステロールや脂質を取りすぎないための食生活改善について紹介した。

　藤沢労働基準監督署管内では2014年、建災防湘南分会、陸災防湘南分会などを含めた５団体が荷役災害を防止するための協定を締結。研修会は連携の一環として開いたもので、今後も建設業・陸運業が協力して労働災害防止、健康確保の取り組みを進めていくとした。