フォーカス・企業の人事労務制度の事例―2022年7~9月掲載記事を振り返る
このページでは、2022年7~9月号に掲載した企業事例「フォーカス」の記事をまとめて紹介します。2024年を目前に働き方の見直しを進めている大手運送業の事例をはじめ、IT企業の人材育成施策、ベンチャー企業の育児と仕事の両立推進対策などを取り上げています。
久留米運送/ドライバー確保対策 時間・コスト減へ「中継輸送」 固定給比率を1割増
ドライバーの確保を進めている久留米運送㈱(二又茂明代表取締役CEO)では、長距離便において積極的に「中継輸送」を導入し、月当たりの時間外労働を最大で3割削減した。ドライバー2人による交替運転の必要がなくなるため、コストダウンにも結び付いている。…
ツクイ/スキル拡大へ「社内交換留学」 他施設で別業務体験
介護事業を展開する㈱ツクイ(高畠毅代表取締役社長)は人材育成策の一環として、職員を近隣の別の事業所へ一時的に移籍させる“交換留学制度”を推進している。…
はたらクリエイト/ITパスに集団受験も 事務職に改善活動
㈱はたらクリエイト(井上拓磨・高木奈津子共同代表取締役)では、オフィスワーカーの改善活動として全員で課題を共有し、解決を図る「はたクリ畑」制度を推進している。職場の壁に畑を模した紙を貼り出し、タネとして撒かれた希望や課題に対して、就業時間を活用して自由に意見を出し合いながら、花=解決策を導く。…
楯の川酒造/若手4人が新酒造りに挑戦 全工程任せ商品化へ
楯の川酒造㈱(佐藤淳平代表取締役)は今年、若手有志が新商品開発に挑む「チャレンジボトル制度」に取り組んだ。名乗りを上げた製造部所属の4人が、半年にわたって企画、製造、販売計画立案までの作業を経験している。…
LIXIL/コミュニケーション創出へ 8月から新オフィス
住宅設備機器大手の㈱LIXIL(瀬戸欣哉代表執行役社長兼CEO)は今月、働き方変革の一環として新本社へ移転した。在宅勤務が拡大したコロナ禍以降、出社率は1割程度となっていることから、執務スペースのあり方に関して見直しを図っている。…
Heads/全員で改善点伝え合う 年1回のお焚き上げ
㈱Heads(杉本友太代表取締役)は年1回、全社員が一堂に会し、一人ひとりの業務上の改善点などを“マイルド悪口”として集約して、直接伝え合う「年末お焚き上げ棚卸し会」を行っている。…
CKサンエツ/健康増進へ「夜勤レス」推進 工場長が具体策検討
㈱CKサンエツ(釣谷宏行代表取締役社長)では、「夜勤レス」を標榜して3交替勤務の撤廃に取り組んでいる。労働環境改善を図ることで、社員の健康増進や人材獲得力強化を狙った。…
テックファームHD/積立年休 60日分積立て可能に 使用事由幅広く設定
テックファームホールディングス㈱(永守秀章代表取締役社長CEO)は今年6月、未消化の年次有給休暇を年5日、最大60日まで積み立てられる「積立有給休暇制度」を導入した。使用可能事由として、配偶者の産前産後サポート、性別不合に関連するホルモン治療、留学など全13項目を設定している。…
パイプドHD/未経験者を3カ月で戦力へ 本配属前に新人研修
情報サービス業のパイプドHD㈱(佐谷宣昭代表取締役社長)は、IT業界未経験者を含めた人材を中途採用で獲得し、3カ月間でITスキルを徹底的に教育してから子会社に本配属している。実際の業務に即して行う独自の新人研修では、システム開発全体の「業務フロー図」の作成やアプリの構築に取り組んでもらう。…
ヘイ㈱/男性社員育児参加 予定日前後3カ月に特休 分割認め10日付与
IT関連業のヘイ㈱(佐藤裕介代表取締役社長)では、男性の育児と仕事の両立支援策として、特別有給休暇を10日付与している。特休が取得できる期間は、パートナーが里帰り出産から帰宅した直後の“家庭内環境が激変するタイミング”に着目し、出産予定日の前後3カ月と幅を設けている。…
C&P/休眠美容師・活用対策 教育用動画を1000本制作 接客などの技術伝授
他社を離職した「休眠美容師」を積極的に採用して美容室をチェーン展開している㈱C&P(吉村栄義代表取締役社長)は、累計1000本に上る自前の教育用動画コンテンツを本部が制作して人材育成に力を注いでいる。…
島津製作所/健診結果 BMIなど9項目から点数化 有所見率の低下へ
精密機器開発の㈱島津製作所(山本靖則代表取締役社長)は、定期健康診断の結果を独自にスコア化し、上位者にインセンティブを与える「健診チャレンジ」を開始した。評価項目としてBMIや中性脂肪、喫煙習慣など9項目を抽出し、社員が自らの身体の状態を確認できるよう見える化している。…
2022年1~3月のまとめは、こちら から。
2022年4~6月のまとめは、こちら から。
2022年4~6月のまとめは、こちら から。