残業時間公表を開始 1カ月平均は5時間弱 ダイナム
2017.06.30
【労働新聞 ニュース】
来秋以降、女性活躍推進法が見直され、そのなかで大企業が1カ月当たりの平均時間外労働時間の公表を義務付けられる可能性があることに先立ち、全国でパチンコホールを展開する㈱ダイナム(東京都荒川区、森治彦代表取締役社長、9090人)は平均残業時間の公表を開始した。
今月9日に、過去5年分のデータを公表しており、来年度以降は毎年4月に開示していく。それによると、昨年の平均残業時間は4.8時間で、厚労省の毎月勤労統計で示されている全産業の平均残業時間10.8時間と比較すると6時間短い。
同社では平成21年に「労働環境向上に向けた労使共同宣言」を掲げ、社内に専門委員会を設置。1分単位で残業代を支給することによる「サービス残業完全排除」など改善策を講じている。労働環境改善により年々離職率が低下し、昨年4月の時点では2.3%だった。
平成29年6月26日第3118号3面 掲載