東京都は来年度、人材のリスキリングに対する支援を拡充する。従業員教育に対する助成金の支給件数を400社増やし、1500社に引き上げる。さらに、「リスキリングプロジェクト」を新たに始め、非正規雇用で働く女性向けにｅラーニングでデジタル技術関連の資格を身に着けられる訓練メニューを創設し、正規雇用への転換を後押しする。

　従業員教育の助成金としては、これまでＤＸに関するリスキリング教育を支援するコースなど全４コースを用意してきた。合わせて1100社を支援対象としていたが、来年度から支援枠を増やす。

　「リスキリングプロジェクト」では、離職者への職業訓練などによりデジタル化などの産業構造の変化に対応できる人材を２万人育成することをめざす。訓練後には、ＤＸ推進に取り組む企業とのマッチングイベントを開催する予定。