月104時間残業で製造業者を送検 大曲労基署
2017.06.29
【労働新聞 ニュース】
秋田・大曲労働基準監督署(田村功悦署長)は、36協定を超える違法な時間外労働をさせたとして、製造業の山崎ダイカスト㈱(神奈川県横浜市)並びに同社製造部の部長と次長を労働基準法第32条(労働時間)違反の疑いで秋田地検に書類送検した。
同社は、平成28年7~9月の3カ月間、秋田県にある美郷工場と大仙工場で金属加工に従事する労働者4人に対し、36協定で定めた月70時間の延長限度を超える違法な時間外労働をさせていた。1人当たりの時間外労働は最大で月104時間だった。
26年3月から複数回にわたり是正指導をしてきたが、改善しなかったため、送検に踏み切った。同労基署は、「慢性的な人手不足が違反の背景にある」と話している。
平成29年6月26日第3118号5面 掲載