【特集2】就業時間もOK 再検査100%に 健康課題洗い出し食習慣を改善へ/サイショウ・エクスプレス
2023.02.10
【安全スタッフ 特集】
運送業のサイショウ・エクスプレス㈱は、社員の大病が相次いだことを契機に、再検査の徹底や健康課題の把握など健康管理体制を強化している。再検査受診は、通知の手渡しや受診を勤務時間として取り扱うなどの地道な活動が奏功し、受診率100%を達成。健康面談で一人ひとりの状態をしっかり把握するとともに、共通の健康課題を洗い出し、食習慣の改善やストレッチなどの取組みにつなげている。以後、病気による休業はなくなったという。
直接手渡しで受診勧奨
一般貨物自動車運送業・倉庫業を営むサイショウ・エクスプレス㈱は、従業員26人の中小企業。イベント関係の取引先が6~7割を占める。スポーツやテレビ番組関連、百貨店、コンサートなどの会場の設営や撤去などを請け負っている。
同社が健康管理体制の強化に舵を切ったのは2017年1月。「一つは従業員の大きな病気(がんや脳梗塞など)が毎年続いていたこと。もう一つは、身内の不幸が重なったことが大きかった」と話すのは代表取締役の齋藤敦士さん。
健康の重要性を痛感しただけでなく、従業員が病気になることによる会社へのダメージや、新規に採用した従業員が就業環境の厳しさのために早期に退職するなど、経営や採用の面からも従業員の健康を考え直す良い機会になったという。
まず力を入れたのは、…
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2023年2月15日第2420号 掲載