【特集1】スマホ使って危険予知訓練 パート・アルバイトへ安全教育 隙間時間で効果的に/㈱カインズ
㈱カインズ(本社=埼玉県本庄市)では、スマートフォン型端末を使った危険予知トレーニングを用意し、パート・アルバイト含めた従業員の安全教育に活用している。作業でケガにつながる危険を隙間時間に学習することができ、全国の店舗で定着が進んでいるところだ。各店舗では売り場の代表者が集まって危険箇所の改善策を話し合うワークショップも開催。仕事に使う道具や作業方法について自主的な改善を図っている。現場視点で安全を考える取組みは全社を通じた安全意識の向上につながっているという。
事故事例振り返り注意点を学ぶ
全国に220店舗以上を展開し、国内ホームセンタートップの売上規模を誇る㈱カインズ。店舗には約2万4000人の従業員がおり、その多くがパート・アルバイトとなっている。店舗ごとに従業員数や働く時間帯がさまざまあるなかで、効果的・効率的な安全教育を提供するために現在行っているのが、スマートフォン型の社内用端末とMicrosoft Formsを使った危険予知トレーニング(KYT)だ。
トレーニングは端末でQRコードを読み込んでアクセスして、毎月10~20問の危険予知問題に挑戦する。
出題内容は、過去の事故事例や頻度の多い作業状況をもとに、イラスト・写真を使って作っている。教育対象者はパート・アルバイトを含めた従業員全員。全問を通して5分ほどでこなせるため、業務中の手の空いた時間など、各自が都合の良いタイミングに受講できる。
図1は教育問題の一例。…
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