総額で1万1800円強 中小も9000円超えに 連合・第1回回答集計
2023.03.20
【Web限定ニュース】
連合がまとめた春季生活闘争の第1回回答集計(3月17日現在)によると、平均賃金方式の賃上げ総額(定期昇給相当分込み)は805組合の加重平均で1万1844円となった。前年同時期に比べて5263円増と大幅に上回り、比較可能な2013年以降で最も高い結果を示した。率では3.80%で、前年同時期の2.14%を1.66ポイント上回っている。
定昇相当分などを除いた賃上げ分(ベースアップ等)は、612組合の加重平均で6907円(2.33%)だった。前年同時期の1642円(0.50%)を5265円、1.83ポイント上回っている。
300人未満の中小組合に限ると、賃上げ総額は398組合の加重平均で9026円(3.45%)、賃上げ分は256組合の同5724円(2.12%)だった。全体平均との差は、賃上げ総額で2818円(0.35ポイント)、賃上げ分で1165円(0.21ポイント)となっている。
有期・短時間・契約労働者の賃上げ(加重平均)は、時給で61.73円、月給で1万598円だった。引上げ率は、概算で時給が5.91%、月給が4.58%になるとしている。
連合の春闘方針では、賃上げ分の要求基準として3%程度、定昇相当分(賃金カーブ維持相当分)を含む賃上げを5%程度としている。賃金実態を把握できない中小組合向けには、賃上げ目標を9000円、総額1万3500円以上を目安に賃上げを求めるとしている。