【特集2】惰性回転の危険性 トラテープで解決 厚労省が「見える化」で 優良80例選ぶ
2023.04.11
【安全スタッフ 特集】
ボール盤の停止後、惰性回転による危険性があるため、回転部にトラテープを貼って回転状況を分かりやすくし、巻き込まれ防止に――厚生労働省は、令和4年度「『見える』安全活動コンクール」で特に優良と認めた80事例を選出した。応募数は1000件を超え、過去最多となった。デッキスラブの施工後に、次工程の作業者がデッキ上に乗っても大丈夫なことを知らせようと、作業完了後は各スパンにマーキングを行っている事例や、スリングベルトの左右の色分けによって、現場だけでなくカメラを通したデスクでも視認可能になり、かけ違い防止に役立てている例があった。
完了後はデッキに印
「「見える」安全活動コンクールは、今年度で12回目を迎える。今回の応募数は1042件となり、これまでで最多となっている。「昨年に引き続きAIやウェアラブル端末といった新しい技術を用いた取組みが増加している一方で、ナッジを活用した『見える化』事例の類型を中心に、創意工夫によりコストを掛けずに安全衛生を推進する取組も多く見られた」としている。
特に企業などの創意工夫が認められた80事例のうち一部を紹介したい。…
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2023年4月15日第2424号 掲載