虚偽陳述した物流会社送検 那覇労基署
2023.04.11
【労働新聞 ニュース】
沖縄・那覇労働基準監督署(安慶名秀樹署長)は、労働災害発生後の労働基準監督官の立入り調査に虚偽陳述をしたとして、物流・倉庫業の琉球物流㈱(沖縄県那覇市)と同社部長および課長を労働安全衛生法第91条(労働基準監督官の権限)違反の疑いで那覇地検に書類送検した。危険な作業をさせていたことを隠す目的とみている。
災害は昨年7月、コンテナの荷物を引き出す作業中に発生。同法第20条(事業者の講ずべき措置等)に基づく安衛則では、運搬中の荷に接触する危険がある場所に労働者を立ち入らせてはならないとしている。被災した労働者はフォークリフトの横で荷物を支えており、違反の状態にあったとみられる。荷物が崩れ、足を骨折している。
監督官の立入り調査に対し、同社らは災害発生場所などを偽った疑い。
同社と課長については、同法第20条違反の疑いでも送検した。
【令和5年3月10日送検】
令和5年4月10日第3396号4面 掲載