埼玉労働局（久知良俊二局長）は３月24日、全工期を無災害で終えた管内６箇所の工事現場を表彰した。休業災害を起こさずに労災保険の概算確定額を160万円以上納めた工事を対象とするもので、安全衛生管理や設備の工夫など高く評価している。

　森組東京本店の築堤工事では、ICTを搭載した重機の導入で安全性を向上させたほか、角材を平均台に見立てた角材を地面に置き、朝礼後に歩かせて当日の体調をチェックして災害防止に努めた。戸田建設関東支店の高速道路跨橋脚補修工事は、道路内に降りる設備を橋脚上に設置することで、作業場所への安全な通行路を確保。高齢者や外国人など、安全面で配慮が必要な人を見える化するワッペンも現場での声かけ促進につながったとした。

　久知良俊二局長は、「継続した安全衛生活動による無災害での工事完了は他の模範であり、受賞者の素晴らしい功績を幅広く水平展開していきたい」と栄誉をたたえた。

（表彰工事現場）西松建設㈱関東建築支社 上尾物流施設計画／鹿島・東武谷内田共同企業体 東武鉄道浅間川橋梁改修工事／戸田建設㈱関東支店 東北自動車道水深橋跨高速道路橋（ロッキング橋脚）耐震補強工事／㈱森組東京本店 Ｒ３利根川左岸麦倉築堤その１工事／河本工業㈱ 社会福祉法人共愛会障害者支援施設ときわ寮新築工事、㈱塩浜工業東京本社 LOGIFLAG三芳１新築工事／