予定外作業の排除を 工事事故防止で重点対策 東北地方整備局
2023.04.22
【安全スタッフ ニュース】
国土交通省東北地方整備局は、令和5年度の工事事故防止目標を設定した。死亡災害ゼロを目指し、労働災害の多い「予定外作業」「省略行動」の徹底排除を掲げている。予定外作業とは、工事途中のトラブル発生に伴う作業手順書にない作業や作業員による自発的な手直しのための無理な作業のことで、事故の発生要因になることが多い。準備不足のまま不安定な作業を実施したり周辺の人や物の安全確認を怠る省略行動も危険を誘発することから、現場ごとの対応ルールを設定したうえで、事故防止に向けた取組みを徹底するとしている。また、ICT、IoT技術を活用した事故対策推進も重点のひとつとした。建設機械の接近警報システムやウェブカメラによる安全監視、VR技術を活用した安全訓練、IoT機器を活用したモニタリングによる熱中症対策など、最新技術も積極的に活用していく。
工事事故防止目標は、整備局が発注する工事を対象として定めているもの。昨年度の工事事故件数は前年度から減少したが、全治1カ月以上の労働災害が事故全体の4割近くを占めていることから、引き続き事故防止に力を入れていくとしている。
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