【特集1】安全の困りごとDXで解決します 機械使用にカード認証システム 現場経験生かしてツールを製作/ヤマハ発動機

2023.04.26 【安全スタッフ 特集】
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 生産性向上を目的に、製造現場でデジタルトランスフォーメーション(DX)技術の導入が進んでいる。ヤマハ発動機(静岡県磐田市)では、現場出身者がデジタル知識を学び、職場改善につなげている。許可者でなければ機械を使用できない認証システムや、WBGT値の自動測定による注意指示、立入禁止エリアへの侵入を画像から検知する仕組みなど、安全衛生分野でも数々の成果が生まれている。現場の困りごとを肌で経験してきた人材が手掛けたDX内製化の取組みを紹介する。

社内留学で技術を学ぶ

 製造DX技術の導入を進める同社では2019年、磐田南工場内にDS(データセンシング)技術開発グループを新設し、現場の課題を解決するデジタルツール製作に力を入れている。同社が特にこだわっているのがDXの〝内製化〟。生産技術本部設備技術部の茨木康充部長は、「外部に発注した製品では、成果が思うように上がらなかった。現場を良く知る社員によって、技術を〝手の内化〟したほうが会社にとって良いのではないかと考えた」と活動の背景を説明する。

 また、安全対策は費用対効果が見えづらく、対策にかかる費用が高額になると導入に二の足を踏んでしまいかねないことも心配された。そこで、…

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2023年5月1日第2425号 掲載
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