【特集2】工事現場の“グッジョブ”を集約 安全・生産性向上へ創意工夫/寿建設
寿建設㈱(福島県福島市)は、社内で設けている「私の提案制度」で集めた現場の改善事例を紹介するウェブサイト「寿goodJob」を立ち上げた。約9年間で報告された事例は600件以上。安全性や作業効率を向上させる改善提案について、写真付きで効果や意図を説明しており、同業他社の参考にしてもらいたいとしている。本号誌面では創意工夫のアイデアのなかから労働災害防止につながる取組みをピックアップして紹介する。
9年で600件以上の改善集まる
トンネル工事やトンネル補修工事などを手掛ける同社では、2014年に社内の改善報奨制度を復活させ業務改善につながるアイデアを募ってきた。昨年度までの約9年間で集まった改善は600件を超える。今年2月にコンテンツ発信サービスの「note」を活用して、改善事例を紹介するサイト「寿goodJob」を開設し、アイデアの公開を始めた(https://note.com/kotobuki_goodjob/)。
同社の森崎英五朗社長が「仮設工事におけるDX時代のレジリエンス能力向上対策に関する検討委員会」((一社)仮設工業会)でグッジョブ活動として自社の活動事例を発表したところ、立命館大学の建山和由教授から「建設業関係者の意識改革に役立つ極めて優れた取組み」と一般公開のアドバイスを受けたことがきっかけだ。「せっかくのよいアイデアや事例なので、ぜひ他社さんにも活用いただきたい」と森崎社長は話す。
写真①②は、トンネル内での作業の安全性向上に寄与した改善事例。…
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