フォーク講習 実技10分足りず46人が無資格に 鹿児島労働局
2023.05.23
【労働新聞 ニュース】
鹿児島労働局(中所照仁局長)は、フォークリフト運転技能講習が法定の時間に10分足りていなかったとして、登録教習機関の㈲沖永良部自動車学校(同県知名町)を2カ月間の講習業務停止処分にした。令和元年12月~4年10月に受講した46人の修了証は、不足分を補填するまで無効となる。
実技教習科目の「荷役の操作」について、法令で4時間と定められているところ、3時間50分しか行われていなかった。今年、同労働局が3~5年の周期で行っている監査で発覚した。同労働局によると、時間割上で休憩時間などを設定する際のミスの可能性が高い。
対象者を雇用する事業者への通知や補講機会の確保は、教習機関の責任で行うよう指導しているとした。事業者が無資格で運転させた場合は、労働安全衛生法違反による処罰の対象となる。
技能講習の時間不足に関しては、4年1月に山形でガス溶接(=関連記事)、10月に岐阜で高所作業車運転の資格が無効となる類似のケースが発生している。
【令和5年5月9日処分】
令和5年5月22日第3401号4面 掲載