【特集1】機械災害防止へ 「H(はさまれ)・M(まきこまれ)0(ゼロ)作戦」 工学的対策でリスク低減図る KYTの実践で危険感受性向上/グリコマニュファクチャリングジャパン那須工場
2023.05.29
【安全スタッフ 特集】
グリコマニュファクチャリングジャパン㈱那須工場(栃木県那須塩原市)では、挟まれ巻き込まれ災害防止を図るため「H・M0作戦」を実施し、設備の安全化を進めた。モデルラインを設定し、回転部など人の手が入る危険箇所の洗い出し、カバーなどによる工学的対策を行い、工場内に対策を水平展開。職場での危険予知訓練を通じて、危険感受性を上げるなど、ハード・ソフトの両面からの労働災害防止活動が成果につながっている。
より安全な職場を目指して
江崎グリコグループの食品製造企業として、飲料、ヨーグルト製品などの製造を行うグリコマニュファクチャリングジャパン那須工場。工場内では、各製造職場を中心とした自主性の高い安全活動が展開されるとともに、安全衛生委員による安全・交通防災・衛生パトロール、事務局を務める人事総務課によるサポートなどを通じて、従業員が安心して笑顔で働くことのできる職場環境づくりを推進している。
2019年には「動いている設備の挟まれ・巻き込まれ事故ゼロ」を目的として、「H・M0作戦」を開始した。挟まれ・巻き込まれの頭文字をとった活動名には、「本気(Honnki)で守ろう(Mamorou)身の安全(One's personal safety)」という意味も込め、機械設備の改善と危険予知トレーニング(KYT)などによる従業員教育に努めている。…
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2023年6月1日第2427号 掲載