行動災害防止へ講習会 先行企業の事例を紹介 横浜南労基署
2023.05.25
【安全スタッフ ニュース】
神奈川・横浜南労働基準監督署は5月11日、作業行動に起因する転倒・腰痛防止のための行動災害防止講習会を開催した。先行的な取組事例として日本ケンタッキー・フライド・チキン㈱直営営業管理部の阿部一彦部長代行が、従業員専用のスマホアプリを使った労災ニュースの配信や、滑りにくい床面への改善対策など、経営層と店舗がそれぞれの立場で取組む同社の事例を紹介した。
転倒災害と腰痛災害は第3次産業を中心に発生が顕著で、労働災害全体の4割を占めるまでになっている。同労基署の齊藤裕紀署長は、「行動災害防止は、これまで馴染みのない業種で意識をいかに高めていくかが非常に重要になる。転倒というと軽い印象を受けるかもしれないが、骨折を伴う長期休業になるケースも少なくない。講習会を契機に行動災害防止の取組みをお願いしたい」と参加者に協力を求めた。
神奈川県内で昨年発生した転倒災害は1996人で、前年から10%以上増加。約6割を女性が占めており、商業、保健衛生業、製造業での発生が目立つ。今年度は「転倒防止に集中!!」とスローガンを掲げて災害防止キャンペーンを推進している。
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