頸部冷却で暑熱作業を快適に ミスや事故の低減へ期待 富士通ゼネラルが講演会
2023.06.09
【安全スタッフ ニュース】
富士通ゼネラルは6月2日、熱中症対策をテーマにした技術講演会を渋谷キューズで開いた。暑熱労働現場での頸部冷却の効果について、日本体育大学健康学科教授の橋本典生医師が講演し、頸部冷却によって高温に弱い脳を熱から守ることの効果を紹介。認知機能の改善と作業時のパフォーマンス向上につながり、作業環境管理、作業管理、体調管理に加えて実施することで、暑熱ストレスが引き起こすミスや事故の低減が期待されるとした。
ウェアラブル技術を専門に研究する東京大学の板生清名誉教授は、個人で身につける冷暖房の将来図について持論を展開。過去に大手ゼネコンと共同で実施した研究結果を取り上げ、今後はウェアラブル機器による生体情報のセンシングに加え、身につけた冷暖房機器によって個々人が体温を調節する「環境ウェアラブル」へと進化していくと見解を述べた。
講演会は、同社が提供する「身につけるエアコン」の普及に向けて開催したもの。屋外作業の暑熱環境改善策として有効性をアピールした。
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