遊園地の労災 前年比9割増 千葉労働局
2023.06.16
【労働新聞 ニュース】
千葉労働局(岩野剛局長)は、令和4年の県内における労働災害発生状況を公表した。新型コロナウイルス感染症の罹患を除いた休業4日以上の労災死傷者数を業種別(中分類)でみると、公園・遊園地が前年比94.3%(82人)増の169人と、大幅に増えた。
労災増加の原因として同労働局は、コロナの影響で短縮していた営業時間の拡大を挙げている。遊園地などで行われるショーの上演数が増加し、ダンサーの「動作の反動、無理な動作」による労災がめだったという。
公園・遊園地のほかに死傷者数の増加率が高かったのは、運輸交通業40.2%(43人)増、医療保健業32.2%(38人)増、飲食店24.6%(52人)増だった。同労働局の担当者は、「労災が増加している業種では、とくに転倒・腰痛などの行動災害が増えている傾向にある。行動災害予防の体操や、作業環境の改善を積極的に促していく」と話している。
令和5年6月19日第3405号4面 掲載