厚生労働省は、「精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会」の報告書案を示した。業務による心理的負荷評価表に「顧客や取引先、施設利用者等から著しい迷惑行為」（カスタマーハラスメント）（図）と、「感染症等の病気や事故の危険性が高い業務に従事した」を新たに追加している。

　報告書案によると、令和２年度ストレス調査をはじめとする最新の医学的知見やこれまでの決定事例、裁判例などを参考に、認定要件や業務における心理的負荷評価表の内容など認定基準全般を検討。社会情勢の変化を踏まえた新たな評価表を作成するとともに、複数の出来事の評価についても一層の明確化・具体化を図るなど、評価がより適切かつ効率的に行えるようにしたという。

　主な変更点では、…