【特集1】加齢による運動機能変化を測定 転倒予防のトレーニング指導行う 生活習慣改善へ「健康アクション5(ファイブ)」/プレス工業株式会社
プレス工業株式会社(本社:神奈川県川崎市)は、健康経営施策の一環として、中高年社員向けの運動機能測定を実施している。加齢による身体能力の変化と転倒リスクを自覚してもらうのが目的で、バランス感覚や足腰の筋力を把握し、トレーニング指導を通じて改善を図っている。生活習慣改善の取組みでは、「休養・栄養・睡眠・喫煙・飲酒」の5つの生活習慣改善に向けた「健康アクション5」を策定。アンケート結果から平均点を出し、長期目線での健康維持向上と意識付けを目指している。
心身の健康を第一に考えて
トラック用のシャシーフレーム、アクスルや建設機械用キャビンなどを製造するプレス工業では、「社員が力を最大限に発揮し、個人と会社が一歩一歩着実に成長していくために、心身ともに健康であることが何よりも大切である」とする思いのもと、グループ全体で健康経営を推進している。
安全で健康に働くための施策として、昨年から新たに始めたのが、「運動機能測定」と「運動機能改善トレーニング」。その背景には、シニア層の増加に伴って転倒災害のリスクが高まっていたことがある。
「50歳以上の社員が全体の約3割を占める。体を使う仕事なので体力に自信を持っている人も多いとは思うが、現実に転倒災害も起こっていたので、自身の運動機能に目を向けてしてもらいたいと考えた」と労働部安全衛生課の永嶺課長はいう。
転倒によって骨折といった長期休業を要するケガを負うケースもあるため、労働災害を防止するうえでの重要課題と捉え、他社の事例やエイジフレンドリーガイドラインなどを参考にしながら、内容を決めていった。…
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