週休3日制 3カ月経過後も全員が継続 神谷コーポ
2023.08.09
【労働新聞 ニュース】
室内ドア専門メーカーの神谷コーポレーション湘南㈱(神奈川県伊勢原市、神谷忠重代表取締役社長)は、今年4月から3カ月単位で選択可能とした週休3日制について、利用者全員が7月以降も継続していると明らかにした。3カ月経過時のアンケートでは、4割強が「業務効率が上がった」とし、残業が増えたとの回答は皆無だった。
同社の取り組む週休3日制は、総労働時間維持型。検討段階で収入減への不安が聞かれたため、1日10時間勤務で金土日を3連休とした。通常の9時~18時勤務に対し、8時~19時、8時半~19時半、9時~20時の3パターンから選べる。
初年度は、試験的に3カ月ごとの選択制とし、全従業員170人のうち事務系職種の55人に利用を認めた。4月から7人が週休3日制へ移行し、7月以降も全員が継続している。一方で新たな希望者は現れず、10時間勤務になると子の送り迎えができないなどの意見も聞かれ、利用拡大への課題となっている。
令和5年8月14日第3412号5面 掲載