悪天候時は早めの作業中止を 大雨強風への注意まとめる 群馬労働局
2023.08.09
【安全スタッフ ニュース】
群馬労働局は、強風や大雨など悪天候時の作業について、無理をせず早めに中止を決断するようリーフレットで注意を呼び掛けている。「強風(10分間の平均風速が毎秒10m以上の風)」「大雨(1回の降雨量が50mm以上の降雨)」など危険が予想される際の禁止作業・中止作業の内容を、一覧で分かりやすくまとめたもの。労働安全衛生規則では、型枠支保工や足場の組立・解体など一定の作業について、大雨・強風時の作業中止、作業禁止基準を定めている。リーフレットには作業再開時に点検が必要になる項目も示し、建設現場で改めて確認するよう促した。
梅雨入り以降、全国各地で「線状降水帯」の発生に伴う河川の氾濫などの甚大な被害が出ており、管内でも強風や雹(ひょう)による被害が報告されている。
今後も台風の発生なども含め、現場作業への影響が懸念されるという。
参考表(群馬労働局作成のリーフレットより)
主な作業の規制・措置等 | 関係条文 | |
---|---|---|
作業の中止等 | 型わく支保工の組立又は解体の作業【禁止】 | 安衛則245条 |
鉄骨の組立、解体又は変更の作業【中止】 | 安衛則517条の3 | |
高さ2m以上の箇所での作業【禁止】 | 安衛則522条 | |
つり足場、張出し足場又は高さ5m以上の足場の組立、解体又は変更の作業【中止】 | 安衛則564条 | |
移動式クレーン作業【中止(強風の場合)】 | クレーン則74条の3 | |
点検等 | 明り掘削における作業箇所及び周辺の地山における状態の変化の点検 | 安衛則358条 |
土止め支保工の部材の損傷・脱落の有無、接続部等の状態の点検 | 安衛則373条 | |
足場の各部分の状態の点検 | 安衛則567条、655条 |
※上記以外にも関係する条文の規定があります。適宜ご確認願います。
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